恐竜と鳥の関係は?羽毛恐竜をやさしく解説
「鳥は恐竜の子孫だ」という話を聞いたことはありませんか?
実際に、現在の鳥は恐竜の仲間から進化したと考えられています。この記事では恐竜と鳥がどうつながっているのか、その手がかりをわかりやすくまとめます。

鳥は恐竜の子孫?
現在の研究では、鳥は獣脚類(じゅうきゃくるい)という2足歩行の恐竜のグループから進化したと考えられています。獣脚類にはティラノサウルスやヴェロキラプトルなどの肉食恐竜が含まれます。
そのため「恐竜は絶滅した」というとき、正確には「鳥以外の恐竜(非鳥類恐竜)が絶滅した」という意味になります。鳥は恐竜の仲間として今も生きているといえます。
恐竜と鳥の似ているところ
恐竜と鳥には体のつくりに多くの共通点が見つかっています。
骨の特徴
・体の骨の一部が空洞で軽いつくりをしている
・左右の鎖骨がつながった「叉骨(さこつ)」がある(鳥の胸にあるV字の骨です)
・足の指が3本で地面を歩くのに向いた足をしている
卵と子育て
恐竜も卵を産んでいました。卵の上に座って温めていたような姿勢の化石が見つかった恐竜(オヴィラプトルの仲間など)もいて、鳥のような子育てをしていた可能性があります。
羽毛
恐竜に羽毛が生えていたことを示す化石が特に中国で数多く見つかっています。
羽毛のある恐竜たち
シノサウルプテリクス
1990年代に中国で羽毛の跡が見つかった小型の肉食恐竜です。「恐竜に羽毛があった」ことを示した有名な発見のひとつです。
ミクロラプトル
前足だけでなく後ろ足にも羽毛があり、4枚の翼のような姿をしていたと考えられる小型の恐竜です。木の上ですべるように飛んでいた可能性が考えられています。
ティラノサウルスの仲間
ティラノサウルスの仲間にも羽毛があった種類が見つかっています。ただし、ティラノサウルス自身が全身に羽毛を持っていたかどうかは、はっきり分かっていません。
始祖鳥(アーケオプテリクス)は?
始祖鳥は約1億5000万年前のジュラ紀の終わりごろに生きていた生き物で、鳥と恐竜の特徴の両方を持っていることで有名です。
・鳥のような羽毛と翼がある
・恐竜のような歯、長い尾、爪のある指がある
こうした特徴から「恐竜から鳥への進化の途中をしめす化石」として、長く注目されてきました。ただ、最近の研究では鳥と恐竜の境目ははっきり分けにくいことが分かってきています。
空を飛ぶようになったのはいつ?
恐竜がどのようにして空を飛べるようになったのかは、今も研究が続いています。
・木の上からすべるように飛ぶようになった説
・走りながら羽ばたいて少しずつ飛べるようになった説
どちらが正しいかはまだはっきりしていません。羽毛は最初は飛ぶためではなく、体温を保ったり、仲間にアピールしたりするためだったという考えもあります。
なぜ鳥だけが生き残った?

約6600万年前の巨大な隕石の衝突などによる大量絶滅のとき、鳥以外の恐竜は姿を消しました。鳥の仲間が生き残った理由には次のような点が考えられています。
・体が小さく、食べ物が少なくても生きられた
・飛べるので移動しやすかった
・種子など、環境が変わっても手に入りやすい食べ物を食べていた
ただし、生き残った理由はまだすべて分かっているわけではありません。絶滅の原因や、そのときの様子は「恐竜はいつ絶滅した?原因をわかりやすく解説」でも紹介しています。
身近な鳥を見てみよう
公園で見かけるハトやスズメ、庭に来るカラスも恐竜の仲間の子孫と考えられています。ニワトリの足を見ると、3本の指とうろこのような皮ふがあり、恐竜の足に似ています。
博物館で恐竜の骨格を見たあとに身近な鳥を見ると、新しい発見があるかもしれません。恐竜に会える博物館は「日本で恐竜に会える博物館おすすめ5選!行く前に知りたいポイント」で紹介しています。
まとめ
・鳥は獣脚類という恐竜のグループから進化したと考えられている
・羽毛のある恐竜の化石が、数多く見つかっている
・始祖鳥は恐竜と鳥の特徴を両方持つ、有名な化石
・絶滅したのは鳥以外の恐竜で、鳥は今も生きている
ティラノサウルスの基本は、「ティラノサウルスの大きさは?時代・特徴をわかりやすく解説」でも紹介しています。
