肉食恐竜と草食恐竜の違いは?歯・体・代表的な種類を比較

恐竜には、ほかの動物を食べる「肉食恐竜」と、植物を食べる「草食恐竜」がいました。見た目はまったく違いますが、実は体のつくりにも食べ物に合わせた違いがあります。
この記事では肉食恐竜と草食恐竜の違いと、代表的な種類をわかりやすくまとめます。
肉食恐竜と草食恐竜の違いをざっくり比較
・歯:肉食は鋭くとがった歯、草食は平らな歯やくちばし
・歩き方:肉食の多くは2足歩行、草食は4足歩行も多い
・体の特徴:肉食は強いあごと、するどい爪、草食は大きな体や角、とげなど
・集団:草食は群れで暮らしていたと考えられる種類もいる
ただし、これらはあくまで「よく見られる傾向」です。例外もあるのであとで紹介します。
違い① 歯とあご

肉食恐竜
肉食恐竜の歯は、ナイフのように鋭く、ふちがギザギザしているものが多いです。肉を切ったり、骨ごと噛み砕いたりするのに向いた形です。ティラノサウルスのようにあごが強力な種類もいました。
草食恐竜
草食恐竜は、植物をすりつぶす平らな歯や、植物をかみ切るくちばしを持つ種類が多くいました。たとえばトリケラトプスは、くちばしで植物をかみ切り、奥歯で細かくしていたと考えられています。
違い② 歩き方と体つき
肉食恐竜
肉食恐竜の多くは、後ろ足で立つ2足歩行でした。前足はものをつかむのに使われたり、小さく変化したりしました。
草食恐竜
草食恐竜は、4足歩行の種類が多くいました。体が大きくて重いので、4本の足で支えるほうが安定したと考えられています。ブラキオサウルスやステゴサウルスが、その例です。2足歩行の草食恐竜もいます。
違い③ 身を守るしくみ
草食恐竜は、肉食恐竜から身を守る工夫を持つ種類が多くいました。
・トリケラトプス:3本の角とえり状の骨(フリル)
・ステゴサウルス:背中の板と尾のとげ
・アンキロサウルス:全身をおおう骨の板と、尾の先のこぶ(こん棒のような形)
肉食恐竜は、速く動くための足や、獲物をおさえる爪などを発達させた種類がいました。
代表的な肉食恐竜
・ティラノサウルス:白亜紀の終わりごろの北アメリカにいた、大型の肉食恐竜
・ヴェロキラプトル:体は小さいが、羽毛があったと考えられている肉食恐竜
・アロサウルス:ジュラ紀の終わりごろにいた、大型の肉食恐竜
・スピノサウルス:背中に帆のような突起がある、水辺で魚を食べていたと考えられる恐竜
代表的な草食恐竜
・トリケラトプス:3本の角が特徴
・ステゴサウルス:背中の板と尾のとげが特徴
・ブラキオサウルス:長い首と高い位置の植物を食べるつくり
・アンキロサウルス:全身が骨の板でおおわれ、守りに強い体
例外もいる?肉食だけではない恐竜
「肉食恐竜の仲間なのに、植物を食べていた」と考えられている恐竜もいます。たとえば、テリジノサウルスの仲間は肉食恐竜と同じグループですが、植物を食べていたと考えられています。
また、何を食べていたのかがはっきりしない恐竜もいて、雑食だった可能性が指摘されている種類もいます。
食べ物はどうやって分かるの?
恐竜が何を食べていたかは、次のような手がかりから推測されています。
・歯の形や、すり減り方
・あごの形や、骨のつくり
・おなかの中に残った食べ物の化石
・ふんの化石
こうした手がかりを組み合わせて、研究者が推測しています。新しい化石が見つかると、考え方が変わることもあります。
まとめ
・肉食恐竜は、鋭い歯と強いあごを持ち、2足歩行の種類が多い
・草食恐竜は、平らな歯やくちばしを持ち、4足歩行の種類も多い
・草食恐竜は、角や板、とげなどで身を守る種類がいる
・例外もあり、食べ物がはっきりしない恐竜もいる
ティラノサウルスの基本は、「ティラノサウルスの大きさは?時代・特徴をわかりやすく解説」でも紹介しています。
