スピノサウルスの特徴は?背中の帆と水辺の暮らしをやさしく解説
肉食恐竜といえばティラノサウルス。そう思っている人も多いですよね。でも実はティラノサウルスに負けないくらい大きくて、しかも泳ぎが得意だったかもしれない恐竜がいるんです!それがスピノサウルスです。
この記事ではスピノサウルスの大きさや背中の帆、水辺での暮らしを、楽しく紹介します。
スピノサウルスの基本データ

まずは基本データをチェックしましょう!
・名前の意味:「とげのトカゲ」
・生きていた時代:白亜紀の中ごろ(約1億年前〜9000万年前ごろ)
・生息地:現在の北アフリカ
・体長:約14メートル前後(推定)
・食べ物:肉食(おもに魚を食べていたと考えられる)
体長は推定で、資料によって幅があります。ティラノサウルスの最大約12〜13メートルと同じくらいか、それより長かったかもしれません。ただし体重はティラノサウルスのほうが重かったと考えられています。
スピノサウルスの特徴
背中のどーんと大きな帆
スピノサウルスといえば、まずこれ!背中にはとても長い骨が並んでいて、まるで帆のように立ち上がっていました。高さは1.5メートルほどあったと考えられています。大人の背丈くらいですね。
この帆が何のためにあったのかは、はっきり分かっていません。体温の調節に使った、仲間にアピールした、体を大きく見せた、などの説があります。
ワニみたいな細長い顔
頭は細長くて、ワニによく似た形をしていました。先がとがったあごには、円すい形の歯がずらりと並んでいます。
ティラノサウルスのように骨をかみ砕く歯ではなく、魚をつかまえるのにぴったりの形だったと考えられています。
長い前足と大きなかぎづめ
前足は太くて長く、先には大きなかぎづめがありました。獲物をひっかけたり、おさえたりするのに使ったと考えられています。
水辺で暮らしていた?
スピノサウルスは水辺で魚を食べていた恐竜といわれています。そう考えられている手がかりは次のとおりです。
・魚をつかまえるのに向いた歯とあごの形
・水の中で動かしやすそうな、ひれのように平たい尾の骨
・骨が重く、水に浮きすぎない体のつくり
これらの手がかりから、水の中を泳いで魚を追いかけていたのでは?という説が出ています。ワクワクしますよね!
ただしどのくらい水の中で過ごしていたのかは、研究者の間でも意見が分かれています。浅い水辺を歩いて魚を捕っていただけで、泳ぎは得意ではなかったという見方もあります。
ティラノサウルスとはここが違う!

どちらも大きな肉食恐竜ですが、体のつくりはずいぶん違います。
・ティラノサウルス:頭が大きく、強いあごで骨までかみ砕く
・スピノサウルス:頭が細長く、魚をつかまえるのが得意
食べ物も暮らしている場所もちがうので、ふだんは出会わなかったと考えられています。そもそも生きていた時代も場所も違うんです。
ティラノサウルスのことは「ティラノサウルスの大きさは?時代・特徴をわかりやすく解説」で紹介しています。
スピノサウルスの発見

スピノサウルスの化石は、1910年代にエジプトで見つかり、ドイツの研究者が名前をつけたとされています。
ところがその化石は、第二次世界大戦のときに保管されていた博物館が爆撃を受けて、失われてしまいました。そのため長いあいだ、スピノサウルスの全身像はなぞのままだったんです。
その後、新しく見つかった化石や研究のおかげで、少しずつ姿が分かってきました。それでもまだ分からないことはたくさんあり、研究は今も続いています。
日本でもスピノサウルスの仲間が見つかっている!
福井県では、スピノサウルスの仲間(スピノサウルス科)の化石が見つかっていると紹介されています。福井県立恐竜博物館では、こうした福井の恐竜に関する展示が行われることがあります。
展示の内容は変わるので、行く前に公式サイトで確認してくださいね。博物館の情報は「日本で恐竜に会える博物館おすすめ5選!行く前に知りたいポイント」でまとめています。
ほかの恐竜とも比べてみよう!
スピノサウルスは肉食恐竜の中でも最大級です。ほかの大きな恐竜との比較は「恐竜の大きさランキング!世界最大級の恐竜TOP5を紹介」をのぞいてみてください。
肉食と草食の体のつくりの違いは「肉食恐竜と草食恐竜の違いは?歯・体・代表的な種類を比較」もおすすめです。
まとめ
・スピノサウルスは白亜紀の中ごろに北アフリカにいた大型の肉食恐竜
・体長は約14メートル前後と推定されている
・背中の大きな帆の役割は、はっきり分かっていない
・魚を食べていたと考えられていて、水辺で暮らしていたという説がある
・泳ぎの得意さは、研究者の間でも意見が分かれている
名前の意味が気になった人は「恐竜の名前の由来は?ティラノサウルスなど人気恐竜の意味をやさしく解説」もどうぞ!
